夏休みは親子で金融教育! お金と社会を楽しく学ぼう
投稿日:2025.07.22
いよいよ夏休みですね! お子さんたちにとっては待ちに待った長期休暇、ご家族で旅行やレジャーを計画されている方も多いのではないでしょうか。
夏休みは、普段なかなか時間が取れない「お金」について、お子さんとじっくり向き合う絶好の機会です。金融教育というと難しく聞こえるかもしれませんが、日常生活の中に学びのヒントはたくさん隠されています。今回は、夏休みだからこそできる、親子で楽しくお金と社会を学ぶ方法をご紹介します。
なぜ今、金融教育が必要なの?
「お金の話は、まだ早いんじゃない?」そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、社会は目まぐるしく変化し、子どもたちが大人になる頃には、今以上に「自分で考えてお金を管理する力」が求められるようになります。
例えば、キャッシュレス決済の普及でお金のやり取りが見えにくくなっていたり、学校では教えてくれない投資や資産形成の知識が必要になったり。将来にわたって豊かに生きるためには、幼い頃からお金とどう向き合うかを知り、実践する力を育むことが大切です。
金融教育は、単にお金の計算ができるようになることだけではありません。お金を通じて社会の仕組みを知り、計画性や自立心を育むことにも繋がります。
夏休みにおすすめ! 親子で学ぶ金融教育のアイデア
では、具体的にどんなことができるのでしょうか? 夏休みだからこそできる、ちょっとした工夫で学びを深めるアイデアをご紹介します。
1. 家族会議で「夏休みの予算会議」を開いてみよう!
今年の夏休みの家族旅行やレジャー、どこに行きたい? 何をしたい? まずは、お子さんと一緒にアイデアを出し合ってみましょう。そして、そこにかかる費用を一緒に調べてみてください。例えば、
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交通費はいくら?
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宿泊費は?
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食事代やレジャー費はどのくらいになりそう?
といった具体的な項目を書き出し、全体の予算を立てる練習をします。
「これとこれを両方やるには、この分を節約しないといけないね」「もっと安く済ませる方法はないかな?」など、予算内でやりくりする工夫を考えることで、計画性と選択することの大切さを学ぶことができます。実際に旅行先でお金を使う時も、「これは予算内だから大丈夫」「これは予定外だからやめておこう」といった判断力が養われます。
2. お小遣い帳デビューで「見える化」を実践!
普段からお小遣いをあげているご家庭も、夏休みを機に改めてお小遣い帳をつけてみるのはいかがでしょうか。最近では、子ども向けの可愛らしいお小遣い帳や、アプリなどもたくさん出ています。
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いつ、いくらもらったか
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いつ、何に、いくら使ったか
を記録することで、自分のお金の流れを「見える化」できます。「あれ?もうこんなに使っちゃった!」「この前買ったあれ、こんなに高かったんだ」など、お金を使った実感を持つことができます。
また、目標を決めて貯金してみるのも良い経験です。「〇〇を買うために、毎日〇円ずつ貯金する!」と目標を設定し、実際に目標達成できた時には大きな喜びと達成感が得られます。これは、目標設定と計画的な実行力を育むことに繋がります。
3. お手伝いでお小遣いを稼ぐ「労働と対価」を学ぶ
夏休み中に、普段あまりしないお手伝いをお願いし、その対価としてお小遣いをあげるのも良い方法です。例えば、「庭の草むしり1回で100円」「窓拭き1回で50円」など、具体的な金額を設定してみましょう。
お手伝いをすることで、労働の対価としてお金が得られるという社会の基本的な仕組みを理解できます。また、目標のお金を得るためにどれくらいお手伝いをすれば良いのかを計算することで、目標達成のために努力することの重要性も学ぶことができます。
4. 身近な「お店屋さんごっこ」で経済の仕組みを体験!
小さいお子さんには、「お店屋さんごっこ」がおすすめです。家にあるおもちゃや文房具を商品に見立てて、家族がお客さんになってみましょう。
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商品をいくらに設定するか
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どうすればお客さんに買ってもらえるか(宣伝方法や商品の並べ方など)
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お釣りはいくら渡すか
といったことを考える中で、値段の決め方や売買の仕組み、利益といった経済の基本的な概念を感覚的に学ぶことができます。電卓を使ってお釣りの計算をするのも、良い算数のお勉強になりますね。
5. 図書館で「お金に関する本」を読んでみよう!
夏休みは、図書館に行く機会も増えるのではないでしょうか。最近では、子ども向けの金融教育に関する絵本や漫画、読み物が充実しています。
「お金ってなあに?」「貯金ってどういうこと?」といった基本的なことから、世界の通貨や歴史、はたまた株式投資のさわりまで、年齢に合わせた様々な本があります。一緒に本を読みながら、お子さんの素朴な疑問に答えてあげる時間も大切です。
大切なのは「体験」と「会話」
ご紹介したアイデアはほんの一部ですが、共通して言えるのは「体験」と「会話」が重要だということです。
子どもたちは、親の姿を見て学びます。普段からお金についてオープンに話し合い、お子さんの疑問に誠実に答えることで、お金に対する健全な感覚を育むことができます。
失敗しても大丈夫! 大切なのは、親子で一緒に考え、実践し、そこから学ぶことです。夏休みという貴重な時間を活用して、お子さんのお金に対する「知りたい!」という気持ちを育んであげてください。
ご家族にとって、実り多き夏休みとなりますように 🙂
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